胎内記憶

2010年11月24日

不妊に限らず、女性には流産、死産、中絶という悲しい出来事を背負っている方が多いと思います。
私もその一人です。
思い出すのが辛くて考えないようにしていました。
それでも、ちゃんと成仏して天国に行けるようにと祈ったり、水子供養をしたりしました。
しかし、ちゃんと成仏できているのか実感がなくて、私の中で終わっていないように思っていましたし、
終わらせてはいけないとも思っていました。
その考えは、『胎内記憶』という講演を聞いて変わりました。

先週土曜日に、池川明先生の講演を松本に聴きに行きました。
池川先生は、横浜の産婦人科医で、子供や大人の胎内記憶について研究しており、
沢山の著書を出しています。(検索すると沢山出てきます)

胎内記憶と言うのは、お母さんのお腹にいるときの記憶を言います。
2~3歳頃になると、お腹の中にいてお母さんの声が聞こえたという子供がいるのはご存知でしょうか。
大人になっても鮮明に記憶している人もいるそうです。
胎内の記憶だけでなく、「おかあさんのおなかをえらんできたよ」と、
生命が宿る前の記憶を持っている子もいるそうです。
だから、パパとママは仲良くして、お腹にいる子供に話しかけることで、
赤ちゃんは安心して生まれることが出るんだよ。という話でした。
妊娠前にこんないい話が聞けて良かったと思っていました。

すると、うまれると言うことはどういうこと?と言う話に展開していきました。
五体満足で、生きて生まれるだけが『うまれる』わけではなく、流産・死産・中絶もまた『うまれる』のだそうです。
私は、生きて『生まれる』と、体の外に産み出される『産まれる』を含む、広義の『うまれる』だと解釈しました。
池川先生は、子供たちはお母さんのおなかを選んでくるが、生きて生まれなくても、
気持ちのいいところだったよと空にかえって行くそうです。
「うまれる」ことに意味があるとおっしゃいました。

不妊にも意味があって、過去生で子供を持って苦労したとか、子供を持たない人生を選んできたのだそうです。
何故か、幸せそうな夫婦のところにはやってこない。理由はつまらないから、学びがないから。
障害を持って生まれた子は、それを望んでくるそうです。生きづらさを学ぶためだそうです。
(これらは賛否両論あると思いますが、いちど本を読んでみてご判断ください。)

私は、この話を聞いてスーッと心が軽くなりました。
こんな風に考えられたら、どれだけの方が救われるでしょう。
その反面、私は、生きてうまれることが出来なかった魂と向き合っていなかったと反省しました。
まじめに思われるかもしれませんが、魂と話したいと思ったのです。
そんな魂と話す力は持っていません。一方的にでも話しかけたい。
生命が宿る前の記憶を持っている子供がいるのだから、私の想いもきっと届くのではないかと思います。


~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

池川先生は沢山の本を書いています。
流産・死産・中絶を経験し、悲しい思いを背負っている方には是非読んでいただきたいです。
不妊の方にも、いい妊娠・出産が出来るためにおススメです。
もし授からなかったとしても、自分の魂が子供のいない人生を選んだのだと思えるのではないでしょうか。
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