衝撃的なニュースがありました。
先日、代議士の野田聖子さんがアメリカの病院で、
第3者の卵子提供を受けて妊娠したという報道がありました。
詳しくは週刊新潮に書いてあるとのこと。
そのニュースを見て、私が一番気になったのは年齢でした。
確か45歳は過ぎてるだろうと言うことが頭に浮かびました。
離婚された鶴保議員のときに体外受精をしていたことが印象に残っていましたが、
その後のことは知りませんでしたから、インターネットで調べたり、野田さんのブログを読んだりしました。
野田さんの生い立ちや家族背景、経歴などはわかりました。
しかし、週刊新潮を読むまでは何も語れないと思いました。
あるところで、それを読むことができました。
感想は、ここまで強い思いと覚悟があるのだから、何も言えないなと思いました。
野田さんは、産みたいというのは『理屈ではない女性としての私の「本能」』だと言っています。
卵子提供を受けることは別として、これは、不妊治療をしている人の多くは共感できると思います。
野田さんは最初、自分のDNAを残したいと思って体外受精を繰り返していましたが、
いろいろな経過があり新しいパートナーができて、やっぱり子供が欲しいと思ったようです。
(詳しくは週刊新潮を読んで下さい)
DNAを残したいと言うのは男性的な考えだなと思いましたが、「本能」と言うなら私も同じです。
夫のためでもなく、義理の親のためでもない、
ただ純粋に自分の子供が欲しいというのが私の思いです。
ですが、子供ができたからと言って必ずしも幸せではないし、
子供に苦労している人もいると思います。(逆に親に苦労している子供も!)
親子関係も人づきあいです。
それでも、共に生きる家族が欲しい。
出産で命を落とすかもしれないし、障害を持って生まれてくるかもしれない、
子供が事件の加害者になるかもしれない・・・子供と相性が悪い場合だってある。
子供は一人の人間で、個別の人格を持っていて、
決して自分と同じ考えを持つ分身でもないのですから、この先何が起こるか分かりません。
それでも、自分の子供として受け入れ、共に人として成長していきたいと思っています。
野田さんは、不妊治療は『期待と絶望のジェットコースター』とも言っています。
わかりやすい表現ですが、楽しいものではありません(笑)
このアップダウンの繰り返しで心身ともにくたびれます。
くたびれて思考が可笑しくなり、心が荒むこともあります。
夫婦喧嘩で相手を責めたてたり、治療や人に期待しなくなったり・・・
そうやってこれ以上傷つきたくなくて防御してしまうのです。
それは誰のせいでもないと思います。自分が悪いわけでもない。
楽しくない『ジェットコースター』に何度も乗らなくてはいけなくて疲れているだけなんだと、今なら思えます。
上手に、気分転換や治療をお休みすることが大事だと思っています。
野田さんの妊娠に関しては賛否両論あると思いますが、共感出来るところについて書きました。
厚生労働省は第3者の卵子提供は認めているのに、実際にやってる病院はほとんどないため、
アメリカに行かざるを得ない状況です。
第3者の卵子提供を受けて妊娠しましたと公に言える野田さんがすごいと思います。
表に出ないだけで実際にある問題ですから、憶測で物を言ったり偏見では見ないでほしい。
50歳の出産ですし、14回の体外受精で、体にも負担がかかっていると思います。
くれぐれも無理せずに、母子ともに健康に産まれてくることを願っています。
御本人はきっと何があろうと覚悟を決めていることでしょう。
著書『私は、産みたい』も読みたいと思っています。