みなさん、こんにちは。
気づけばもう7月ですね~
さて、一昨日のNHKヒストリアをみて、夫婦のことについて思うことがありました。
夏目漱石と妻鏡子と猫のお話でした。
文豪夏目漱石の妻鏡子は、漱石の子を身篭りましたがあえなく流産してしまいます。
流産のあと体調が優れずに静養していました。漱石は学問に忙しく、心配はしていたのですが直接そのことを伝えることはしなかったのだそうです。
明治この時代、子ができなければ離縁されるころです。鏡子はどんどん気持ちが落ち込み、流産してしまった子が見えると言ったり、川に身を投げてしまったりしたそうです。運よく漁師に助けられるのですが、そんな妻を心配し就寝時は腰紐で二人の手を結び、一人でふらふら出ていかないようにしました。そのことが、漱石の愛情が感じられ安心感に繋がり回復に向かったのだそうです。
後に5人の子どもに恵まれ、今度は漱石が神経衰弱に陥り家族へあたるようになるのですが、それはまたの機会に。
これは、現代の夫婦間でも起こりうる状況だと思いました。
ご主人は仕事に忙しく妻には構っていられない状況や、心配はしていても声をかけたり、行動に移せていない。
今の時代、子ができなければ離縁されることが当たり前ではなくとも、周囲からのプレッシャーや子どもができないことや流産してしまったのは自分のせいと自分を攻めてしまい、離婚まで考えてしまう。
流産はそれだけ精神的に追い詰められてしまう出来事ともいえます。
流産というつらい出来事は不妊と関連するものなのですが、とてもデリケートで人に話しづらいことです。
経験のない人に話せば、同情や励ましが逆に辛くなることがあります。
そこはやはり夫婦で分かち合いたいところなのですが、コミュニケーションがうまく取れないことでどんどん気持ちの差が開いてしまいます。
漱石夫婦の場合、身投げしてしまった鏡子を腰紐で互いの手を縛るという行動によって精神が回復して行きましたが、できればそこまでする前に気持ちを伝えあえたら良かったのではないかとおもいます。
夫婦は一番近い他人なので、今は忙しいだろうとか、そっとしておいた方がいいんじゃないかと気を遣い合う関係でもあります。
普段から、『辛い、寂しい、悲しい』等のネガティブな気持ちを伝えられ、それを受け止められる関係がいいなぁと思います。
ネガティブな気持ちを伝えるのが難しいという方は、『うれしい、楽しい、ワクワクする』などのポジティブな気持ちから伝えてみるといいかもしれません。